セカンドオピニオンとはもともと病院を受診している患者によって使われる用語です。主治医から「これしか効く薬はありません」と副作用が強い薬を薦められた場合、セカンドオピニオンで別の病院を受診してみれば、副作用が穏やかなほかの薬を提案してもらえる可能性があります。
同じ専門家でもまったく異なるアドバイスが生まれるのは珍しいことではありません。会計の世界でも同じことがいえます。この記事では、税務セカンドオピニオンについてわかりやすく説明します。
目次
1.税務セカンドオピニオンとは
税務セカンドオピニオンとは、既に契約している顧問税理士とは別の税理士に意見を求めることです。顧問税理士を変更する必要はなく、違う視点からのアドバイスや、申告内容等のダブルチェックなどを単発で依頼することが一般的です。
「顧問税理士が当社の業種や職種にあまり明るくないようで不安」
「先代からお世話になっている税理士だが、ほかの税理士の話も聞いてみたい」
といった、顧問先を変えるほどではないけれど、ほかの税理士とも話してみたいという場合に税務セカンドオピニオンという選択肢があがってきます。
ほかの税理士にセカンドオピニオンを依頼したことは直接言わなければ、顧問税理士に知られる心配はありません。そのため、顧問税理士との関係性を損ねる心配はなく、別の視点を取り入れて経営判断をすることができます。
税務セカンドオピニオンが必要なケース
税理士は会計の専門家ですが、一人の人間です。顧問税理士に対する不安や不満はゼロとは限りません。
下記のようなケースに当てはまるなら、税務セカンドオピニオンを検討してみてもよいかもしれません。
- 顧問税理士とは長年の付き合いなので、このまま継続したいが、別の視点からのアドバイスもほしい。
- 顧問税理士に大きな不満はないけれど、物足りなく感じている。
- 顧問税理士が当社の業界に明るくなく、事業についてあまり理解してないようだ。業界に詳しい税理士と話してみたい。
- 顧問税理士は、申告書を作るだけで物足りない。もっとビジネスについて税理士と話したい。
- お世話になってきた顧問税理士が高齢になり、体調面で心配になってきた。若い税理士からのアドバイスも聞いてみたい。
セカンドオピニオンを受けることは経営判断の一つです。
顧問税理士にとって悪いことをしているわけではありません。しかし、のちのちトラブルを避けるために、事前に顧問税理士に税務セカンドオピニオンを受けることを伝えておくとよい場合もあります。
2. 税務セカンドオピニオンを依頼する際のポイントと注意点
次は、税務セカンドオピニオンを依頼するにあたってのポイントと注意点をいくつか解説します。
2-1 初回相談は無料のところが多い
税理士法人や税理士事務所では初回相談が無料で提供されているところが多いです。
初回相談で担当した税理士が、顧問税理士にはない得意分野や実績などがあるか、見極めましょう。時間にゆとりがあれば、複数の税理士と初回相談をして比較するのもおすすめです。
2-2 スポット契約と長期契約
セカンドオピニオンは一時的なスポット契約と、定期的な面談でアドバイスを受けられる長期契約があります。
まずは一時的なスポット契約で税務セカンドオピニオンを依頼し、継続してサービスを受けたいと感じたら長期契約をすると失敗がなくなります。
2-3 顧問税理士への配慮
セカンドオピニオンを依頼する際は、顧問税理士との関係を考慮した配慮も必要です。なぜなら、ほかの税理士にセカンドオピニオンを受けていると聞いて、好感を持つ税理士は少ないからです。
これまで築いた関係にヒビを入れないためにも、税務セカンドオピニオンを依頼する前に顧問税理士にその旨を伝えておくとよいかもしれません。
3. 税務セカンドオピニオンの料金相場
税務セカンドオピニオンを受ける場合は料金について大変気になるところですので、一般的な相場を解説します。
3-1 一般的な料金プラン
税務セカンドオピニオンの料金は依頼内容によりますが、単発の相談では数千~数万円程度、複雑な相談内容だと10万円以上かかることもあります。
料金の見積もりは初回の無料相談で教えてもらえるので、依頼を前向きに検討する場合は遠慮なく聞いておきましょう。
3-2 料金の決まり方
料金は、相談内容の難易度や必要な調査・作業量に応じて変動します。
税理士のなかには相場より安い料金を掲げているところもありますが、安い分、対応してくれる範囲が限定的なこともあり、思ったようなサービスが受けられない懸念があります。
一般的な相場の範囲内の料金で十分なサービスが受けられる税理士を探すことをおすすめします。
4. 信頼できる税理士の選び方
続いて、信頼できる税理士を選ぶためのポイントをご紹介します。
4-1 実績豊富な税理士を選ぶコツ
セカンドオピニオンを依頼する税理士を探す際は、経験豊富な税理士を選ぶことが必須です。
注意していただきたいのが、「年齢が高いから経験豊富」とみなしてしまうとよい税理士との出会いを逃してしまうかもしれません。事務所ホームページに税理士の経歴が書いてあることが多いので、経験が豊富か確認しましょう。
税理士法人なら顧問先の数や業種のバリエーションが明記されていると経験豊富な税理士や社員がいることがわかります。
4-2 専門分野に強い税理士を探す方法
セカンドオピニオン先を探す際に重要なのが、税理士が得意としている分野の確認です。
当社の業界に税理士が詳しいかどうかは、同じ業界の顧問先が何社あるかどうかを聞くとわかります。
また、社労士資格をもつ税理士や社労士が所属する税理士法人だと、助成金申請や給与計算などの代行もしているので、税務以外の視点からアドバイスをもらえることができます。
4-3 初回の無料相談で確認すべきポイント
税理士も人ですから、人と人との相性のチェックも大切です。
コミュニケーションや雰囲気、フィーリングなどは抽象的ですが確認すべきポイントです。相性がよいと面談や個別コンサルの生産性を高めますし、コミュニケーションのストレスが少なくなります。
関連記事:失敗しない税理士の選び方|良い税理士を見抜くための6つの質問
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