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ビジョン式「月次決算書」の「未来会計図」

未来会計図」とは、損益計算書をブロック化して、経営判断ができるように「見える化」したものです。
「未来会計図」は、会社の収益構造が分かり「儲かる会社作り」を考えるための資料です。
「未来会計」と対比する会計として、「過去会計」というものがあります。 「過去会計」とは、過去の数字の集計であり、税務署や銀行に提出することを目的とした会計です。
過去の数字も大切ですが、未来に向かっての「会社作り」は、もっと大切です。
では、どのようなポイントで未来会計図を活用すればいいのか、見ていきます。

目次
未来会計図の特徴
未来会計図を活用して、数字のシュミレーション

  • シミュレーション①・・・商品単価の値上げは、値上げした額、そのまま利益が増える!
  • シミュレーション②・・・商品単価の値下げは、値下げした額、そのまま利益が減る!

未来会計図の特徴

未来会計図は、社長が自社の儲けの構造を理解しやすいように、損益計算書を簡略化した図表です。
通常の損益計算書では、経費を売上原価、販売費一般管理費、製造原価に区分します。
しかし、未来会計図の特徴は、経費をシンプルに「固定費」と「変動費」の2つのみで区分します。
そして、未来会計図では「粗利益額」のボックスと「固定費」のボックスを比較して、どちらが大きいかを比較して、経常利益を把握します。
「粗利益額」のボックスよりも、「固定費」のボックスの方が大きくなっていたら、赤字です。
赤字なので、お金が毎月不足している状態なので、一刻も早く手を打たなければなりません。
「未来会計図」で自社の収益構造を知り、「どうすれば粗利益額のボックスの方が、固定費よりも大きくなるのか?」について、未来に向けて考える道具が未来会計図です。

※未来会計図をしっかりと学びたい方は「利益が見えるMQ会計」西順一朗著がお勧めです。

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未来会計図を活用して、数字のシミュレーション

ラーメン屋の社長になったつもりで、未来会計図を活用して数字のシミュレーションしてみます。

前提

ラーメン鈴木屋では、1杯1,000円の醤油ラーメンのみを販売しています。
ラーメンを1杯販売すると、売上は1,000円です。
麺やスープなどの仕入である「変動費」は、1杯につき300円(30%)。
売上から仕入を差し引いた「粗利」は、1杯に付き700円(70%)です。

未来会計図で、1ヶ月の収益構造を確認してみましょう!
ラーメン鈴木屋では、1杯1,000円のラーメンが、月に1,000杯の注文があると仮定します。
「ラーメン1杯1,000円」×「1か月で1,000杯」の注文があると = 1ヶ月の売上高は「100万」です。
仕入(変動費)」は、売上の30%ですので、30万(売上100万×30%)です。
そして粗利額は、売上100万-仕入(変動費)30万=粗利額70万(粗利率70%)です。
さらに、固定費として、家賃や人件費、水道光熱費などの諸経費が、一か月で60万円掛かるとします。
そうすると、ラーメン鈴木屋の利益は、「粗利額70万」から「固定費60万」差し引いた「10万」です。

シミュレーション①・・・
商品単価の値上げは、値上げした額、そのまま利益が増える!

ラーメン1杯に付き、商品単価を10%値上して、1,000円から1,100円に値上げして販売したら、会社の利益はどれだけアップするのか、未来会計図に当てはめて考えてみます。
(ラーメンの販売数は従来と同じで、1ヶ月に1,000杯売れたと仮定します)

ラーメン1杯を「1,000円」から「1,100円」に10%の値上げをしましたが、販売数は変わらず1,000杯の設例です。
売上は、ラーメン1杯「1,100円」×販売数「1,000杯」=100万です。
この場合、仕入(変動費)はどうなるでしょうか?
ラーメンの商品単価は値上げしたが、麺やスープの仕入額は従来と変わりません。
よって、仕入(変動費)は、従来と同じ30万(=1杯につき300円×販売数1000杯)です。
その結果、売上110万-仕入(変動費)30万で、粗利は80万となります。
ポイントは、商品単価が10%UPした場合でも、変動費に変更はありません。
その結果、粗利が10万増加します。

さらに、固定費である家賃などは従来と変化がないため、最終的な利益も粗利額と同様に10万円増加し、結果的に利益は従来の10万から20万に増額します。
たった商品単価10%の値上げで、利益が2倍(10万→20万)に増加しました。

シミュレーション②・・・
商品単価の値下げは、値下げした額、そのまま利益が減る!

ラーメン1杯に付き、商品単価10%値下げして、900円で販売したら、会社の利益はいくらダウンするか、未来会計図に当てはめて考えてみます。
(ラーメンの販売数は従来と同じで、1ヶ月に1,000杯売れたと仮定した場合)

ラーメンの商品単価、1杯「1,000円」から「900円」に10%の値下げをしましたが、販売数は変わらず1,000杯です。
売上は、ラーメン1杯「900円」×販売数「1,000杯」=90万です。
この場合、仕入(変動費)はどうなるでしょうか?
商品単価を値下げしましたが、麺やスープの仕入額(変動費)は変わりません。
よって、仕入(変動費)は、今までと同じ30万(=1杯につき300円×販売数1000杯)です。
その結果、売上90万-仕入(変動費)30万で、粗利は60万になります。
この場合のポイントは、商品単価が10%値下げした場合でも、変動費や固定費は従来とは変わりありません。
固定費である家賃などは従来と変化がないため、ラーメン単価を10%を値下げすると、「粗利60万-固定費60万」で、結果的に利益は「0円」となります。
ラーメンの商品単価を10%値引きしただけで、利益は「0円」になります。
このように「未来会計図」では、数字のシュミレーションを通じて、「これからどうする」を考えることができます。

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