必達の売上高を知る これで、あなたの会社も生き残れる!成長企業はやっている! 超簡単『目標売上高&目標利益』の立て方!~7ステップ~
あなたの会社がいくら売上を稼げば、
生き残ることができるか、知ってますか?
自社は、いくら利益を稼げば生き残れるでしょうか?
横浜市戸塚区のビジョン税理士法人・代表税理士の鈴木宗也が【必達の売上高を知る!超簡単『目標売上高&目標利益』の立て方!】を、お届けします!
生き残るために必要となる、売上と利益額を獲得することは、会社の存続に欠かせない最も重要です。
会社が生き残るために必要となる目標数字を知ることは、目標が明確となり、目標に向けて経営することで、社長の闘争心を掻き立てます。
会社を高収益企業に成長させることは、誰にでもできる事ではありません。
それでも、優れた高収益企業が揃ってやっている事があります。
もっと会社を成長させたい!
まだまだ伸びしろがある、もっと上を目指したい!
その方法が経営計画であり、最初のステップが、利益計画を作成を通じて、生き残る為に必要となる売上高を知ることです。
社長の経営スタイルは様々です。
- 数字を学び、利益計画の作成を習得している社長
- 経営計画書を活用している社長
- 生まれ持ったセンスで感覚の経営をしている社長
経営に必要となる数字を知ることは、社長として必須の計数管理能力です。
会社が生き残るために必要な売上高と利益額を知ることは、絶対に必要です!
そして、いくらの売上と利益を獲得すれば、
会社の資金的な基盤が強くなり、
長期的に生き残れる会社が築けるか、という数字を絶対に知っておく必要があります。
そこで、あなたの会社が、いくら売上と利益額を稼げば大丈夫なのかを簡単に知る方法を、ご説明致します。
このポイントを知ってさえいれば、自分でも簡単に目標数字を知ることができます。
会社が生き残る為に、必達の売上・粗利・利益を知る!
社長の中には・・・・
- 自分の会社がいくら売上を上がればいいのか?
- いくらの利益を稼げばいいのか?
このような重要点を知らない社長が多くいます。
それは、山登りをする際に、登る山を決めないで自宅を出発するのと同じです。
登る山を定めずに、自宅近所をサンダルで犬をつれて散歩したついでに、富士山に登山をする人はいないでしょう!
会社経営でも同様です!
登るべき数字の目標を決め、
目標に到達するために現在何をすべきか、
これから未来に向けて、現在何をするかを決めることが経営です。
利益計画で、目標数字を決めることは、登るべき山を決めずに、登山をしていることと同様です。
しかし、経営者が目標数字を立てていない多くの原因は、利益計画の立て方を知らない為です。
自分の会社が、具体的な数字でどれだけ頑張ればいいのか知らない為に、会社に必要となる資金が貯まりません。
結果として、成り行き任せの経営となり、将来に渡って生き残るための強い会社が実現できません。
更に、極端なケースでは、利益が出ると税金が発生するのを嫌い、赤字の方がいいと考える社長もいます。
新たな期がはじまる時は、今年も頑張って売上を上げて、利益を獲得しましょう!と意気込んでいた社長も、決算が締まる頃になると、税金を払う事を嫌い、税理士に税金を減らすために、どうにかならないのかと質問します。
スタート時点では、利益を出そうと生き込んでいた社長も、決算直前になると、利益を減らす為にキャバクラなどで飲み食いにお金を使います。
酷い例になると、仕事まで抑制して、売上を減らし、利益を減らそうとする経営者がいるのも事実です。
※「何の為に会社を経営しているのか?」という目的をじっくりと考えましょう!
会社は成長・発展し、利益を獲得してこそ、生き残れる!
赤字にした方が税金を抑えられるから良いという経営では、会社の成長発展は望めません。
いつまで経っても、社員が付いて来るような、高収益な良い会社創りは実現できません。
なぜ、利益を獲得する必要があるかについて、考えたことがありますか?
会社には様々なトラブルがつきものです。
いつ起こるか分からないトラブルに対して会社では、利益として資金を備える必要があります。
利益とは、保険のようなもので、もしもの時の備えです。
利益とは、事業を長期的に継続させていくために最低限必要な蓄えであり、さらには兵糧・備蓄です。
利益とは、今後、未来に向けて会社を成長させるため、戦うために必要となる投資のための軍資金です。
赤字でいい、利益が少し出ればいいという考え方では、安定的な長期経営は実現できません。
赤字でいい、銀行融資の為に、利益が少し出ればいいという考え方では、高収益な良い会社創りは実現できません。
さらには、社長が経営に対する考え方を改めないと、社員がまた辞めて行きます!
会社が生き残るため、最低限、必要となる利益を把握した上で、必達の売上と粗利・利益を把握することが必要です。
経営は『逆算』
必要な利益を把握する事が重要であると分かれば、
次にやる事は、会社が生き残るために必要となる「経常利益」の数字目標を知ることです。
獲得すべき利益額を把握する → 「逆算」 → 必要な売上額を知る
経営は逆から考えます。
経営では、最初に目標とする得たい結果の数字を決め、決めた目標に向けて「何をすべきか?」「何を辞めるべきか?」を考えます。
まず、いくら利益を獲得すれば生き残れるか?
いくらお金を獲得できれば大丈夫なのか?を知り、最終的には「必要となる売上高」を計算します。
利益計画作成の手順7ステップ
「我が社が勝ち残る数字を知る!」
いくらの売上を獲得すれば大丈夫なのか?
具体的な売上目標の数字が7のステップで簡単に分かります。
①必要な利益額を知る
・・・目標とする必要利益額は次のA~Dの方法で決めます。
- (A)(一年間の借入金返済額+お金を増やしたい金額)÷0.7(法人税30%)
- (B)社員一人当たの目標利益100万~200万に、社員数を掛ける。(パートは0.5人とする)
はじめは、①の利益は(A)の方法で計算。
次に(B)の社員一人あたりの利益額100万~200万で、再度計算してみて下さい。
- (C)過去2~3期の実績が赤字の場合、赤字累積を埋める額。
- (D)過去2~3期の実績が黒字の場合、その間の推移から見込額を出します。
②人件費
・・・社長を含めた給与・賞与・社会保険料(法定福利費)の合計金額を記載
③その他経費
・・・決算書の販売費一般管理費のうち、人件費除いた金額の合計を記載
④固定費合計
・・・②+③の合計
⑤粗利益額
・・・ ①の利益+④の固定費合計を記載
⑦売上高
・・・⑤の粗利額÷前年の粗利益率で割って下さい。
⑥仕入・外注費
・・・⑦の売上高-⑤の粗利額の差額が、粗利額となります。
⑦で計算された売上高が、稼ぎ出さなければ生き残れない金額となります。
全社員のフルパワーを引き出す目標設定とは!?
目標設定とする利益額は、少しだけ頑張れば獲得できそうな利益額では、全社員のフルパワーを引き出すことはできません。
なんとなく到達できそう、今年よりも少し頑張れば到達できそう程度の利益額を、目標にすべきではありません。
全社員が、本気の力で全力を出して、どうにかジャンプできそうな、売上目標と利益目標を設定することが、ポイントです。
少し高めの目標売上と目標利益を設定することで、社長をはじめ、全社員のフルパワーを引き出すことが、利益計画作成の目指している効果です。
但し、いくら努力しても、実現しない目標数字を利益計画で設定することは、得策ではありません。
現実離れの目標数字では、最初から力が入らない為、全社員のフルパワーは引き出せません。
※但し、人は他人の私利私欲のためには頑張れません。
従業員は、社長の高級車の為には、当然ですが本気の力が出せません。
お客様のため、世のため、人のためという「経営理念」を実現する為という事業の存在意義を社長が理解し、社長の腹落ちした段階で、社員へ浸透することが経営の根本です。
実際に利益計画を作成してみましょう!
それでは数字を使って、具体的に利益計画を作成して見ましょう。
【具体例 前期の決算】
※補足情報
借入金の年間返済額300万円
社員6名(社長含む)
上記の「必要な売上高を知る7のステップシート」をダウンロードして頂き、具体例の数字を順次①~⑦まで入力して下さい。
①必要利益額
目標の利益額を決めます。
➨「年間借入返済額300万+お金を増やしたい金額100万円」
※1 補足情報より、借入金の年間返済額は300万円です。
※2 借入金返済額+お金を増やしたい金額100万とすると
(年間返済額300万円+お金を増やしたい金額100万円) ÷ 70%(法人税を30%とする)
= 570万円(≒571万円端数切捨て)
②人件費
前期と同じ額と仮定して、3,500万円
③その他経費
前期と同じ額と仮定して、3,400万円
④固定費合計
前期と同じ額と仮定して、6,900万円
⑤粗利益額
①必要な利益額570万円+④固定費合計6,900万円=7,470万円
⑦売上高
⑤粗利益額7,470万円÷前年の粗利益率【70%】=《10,671万円》必達の売上高
⑥仕入(変動費)
⑦売上高10,671万円-⑤粗利益額7,470万円=3,201万円
売上高を10,671万円を獲得することができれば、必要な利益額が570万となります。
売上高を10,671万円を獲得することができれば、借入金返済額300万円の返済が可能となり、前期よりもお金が100万増え、さらに法人税170万円も無事に払う事ができます。
・・・ということは、売上高10,671万円を獲得することは、最低限会社が生き残る為に必要となる必達の売上高で、最低限の条件ということになります。
利益計画により、必達の売上高を計算すると
「こんな大きな売上高はとても実現できないよ」と嘆く経営者が多くいます。
まずは現実の目標数字を知ることから、経営がスタートします。
必要な売上高を知り、その後何度も「ステップ1 必要な利益額を知る」のシュミレーションを、(A)(B)(C)(D)と、繰り返し計算して下さい。
(A)(一年間の借入金返済額+お金を増やしたい金額)÷0.7(法人税30%)
(B)社員一人当たの目標利益100万~200万に、社員数を掛ける。(パートは0.5人とする)
はじめは、①の利益は(A)の方法で計算。
次に(B)の社員一人あたりの利益額100万~200万で、再度計算してみて下さい。
(C)過去2~3期の実績が赤字の場合、赤字累積を埋める額。
(D)過去2~3期の実績が黒字の場合、その間の推移から見込額を出します。
最終的な利益計画は、全く実現する可能性がない目標売上ではなく「全社員が本気で頑張って、みんなの力でを合わせ、全力でジャンプすれば、どうにか到達できそうな売上と利益額を設定することが、ポイント」です。
目標設定の基準を誤ると、目標と現実の乖離が大きくなり、返ってモチベーションが下がる原因となります。
目標設定は、到達する可能性がない地点ではなく、全力でジャンプすればどうにか届きそうな目標を設定して下さい。
まとめ
経営計画を立てる際に、会社の目標数字を知るという作業は、経営者が未来に向けて最初に知るべき事項です。
数字の目標を知るところから、経営計画はスタートします。
目標数字に向けて、何をすべきか、どのように戦うのかを考えて、戦略・戦術・人員・投資の戦略を考えます。
目標とする数字を社長が知ることで、どうすれば目標数字に到達する事が出来るのか?を考えことがはじまります。
未来に向けて「どうするの?」を考えることが、経営です。
そして、未来に向けて考えるきっかけになる道具が、経営計画書です。
ぜひ、稼がなければならない必達の売上高を7ステップで知り、目標に向けて何をすべきかを考え、あとどれくらい頑張ればいいのか?を理解した経営をしましょう!
これを機会に、経営計画の最初のステップである、利益計画を作成して下さい。
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